アンケートに使う質問タイプは、実は20種類以上あります。「全部選択肢で」「とりあえず自由記述」と何でも当てはめると、データの質が落ちて分析が難しくなります。
本記事では、各質問タイプの特徴と、用途別の使い分けを解説します。
質問タイプの基本分類
| カテゴリ | タイプ |
|---|---|
| 選択型(定量) | 単一選択、複数選択、ドロップダウン |
| 評価型(定量) | 5段階評価、7段階評価、星評価、NPS |
| 記述型(定性) | 短文、長文 |
| 数値・形式指定 | 数値、日付、メール、電話、URL |
| 構造化型 | マトリクス、ランキング、スライダー |
| その他 | ファイル添付、署名、住所、予約日時 |
選択型質問
単一選択(ラジオボタン)
最も使用頻度の高いタイプ。1つだけ選ばせる。
Q. 当社製品をどこで知りましたか?
○ 検索エンジン
○ SNS
○ 知人の紹介
○ 広告
○ その他
コツ: 選択肢は MECE(漏れなく重複なく)。「その他」を必ず入れる。
複数選択(チェックボックス)
複数の項目を選んでほしい時。
Q. 当社製品で活用している機能を選んでください(複数可)
□ ダッシュボード
□ レポート
□ API連携
□ チーム機能
□ モバイルアプリ
コツ: 「すべて該当」を選びにくい配置にする(最後に「その他」を置く)。
ドロップダウン
選択肢が10個以上ある場合に使う(業界、都道府県、職種など)。
注意: モバイルでは扱いにくいので、5択以下なら単一選択を推奨。
評価型質問
5段階評価(リッカート)
最も標準的な評価尺度。
Q. 当社サービスの満足度はいかがですか?
1 (不満) ─ 2 ─ 3 ─ 4 ─ 5 (満足)
コツ: 中央バイアスに注意。本気で差を取りたいなら偶数スケールも検討。
7段階評価
学術調査で多用される。粒度が細かい分析に向く。
星評価
EC・サービス評価で広く使われる。直感的だが学術的精度は低め。
NPS(11段階)
「推奨可能性」を 0〜10 で聞く特殊スケール。ロイヤルティ計測 の標準指標。
Q. 当社サービスを、知人や同僚に勧める可能性は?
0 (全く勧めない) ─ ... ─ 10 (強く勧めたい)
記述型質問
短文(テキスト)
1行で答えてもらう。会社名・氏名・短いコメントなど。
Q. ご担当者名をお書きください
[__________________]
長文(テキストエリア)
数行〜数十行の自由記述。改善要望・自由意見などに使う。
Q. 改善してほしい点があればお聞かせください
[ ]
[ ]
[ ]
コツ: 自由記述は 必ず任意 にする。必須にすると回答率が大きく落ちる。
数値・形式指定
数値
数値だけ受け付ける欄。年齢・人数・金額など。
Q. 年間予算(万円)
[_________]
コツ: 単位を明示。バリデーションで範囲指定も可能。
日付
カレンダーから選択させる。
Q. 入社年月日
[YYYY年MM月DD日]
メール・電話・URL
それぞれ専用のバリデーション付き。スマホでは適切なキーボード(メール用、数字用)が表示される。
構造化型質問
マトリクス(マトリックス)
複数の項目を同じスケールで一気に評価する形式。
以下の項目について、それぞれ満足度をお聞かせください
不満 やや不満 普通 やや満足 満足
価格 ○ ○ ○ ○ ○
品質 ○ ○ ○ ○ ○
サポート ○ ○ ○ ○ ○
納期 ○ ○ ○ ○ ○
コツ: 5項目以下に絞る。多すぎるとモバイルで崩れる。
ランキング
選択肢を順位付けする形式。
以下を重要度順に並べてください
1. 価格
2. 品質
3. サポート
4. 機能
コツ: 4〜5項目までが扱いやすい。
スライダー
数値範囲を直感的に指定する形式。
Q. 想定予算(万円): [スライダー: 0 ─ ● ─ 100]
その他の質問タイプ
ファイル添付
ユーザーから画像・PDF・動画などを送ってもらう。
用途: 採用フォーム(履歴書)、見積依頼(仕様書)、サポート(スクショ)
署名
タッチ操作で署名を入力させる。
用途: 同意確認・契約書代用
住所
郵便番号入力で住所が自動補完される。
予約日時(カレンダー連携)
カレンダーから空き時間を選択させる。
用途: 商談予約・面接予約・サポート予約
質問タイプの選び方フローチャート
集計可能な定量データが欲しい?
├─ Yes → 選択型 or 評価型
│ ├─ 選択肢が10個以上 → ドロップダウン
│ ├─ 1つだけ選ばせる → 単一選択
│ ├─ 複数選ばせる → 複数選択
│ └─ 度合いを測る → 評価型
│ ├─ 一般的 → 5段階
│ ├─ 細かく → 7段階
│ └─ 推奨意向 → NPS
└─ No → 記述型 or 形式指定
├─ 自由意見 → 長文
├─ 短い情報 → 短文
├─ 数値 → 数値
├─ 日時 → 日付 or 予約日時
└─ メール/電話/URL → 形式指定
レポアンの質問タイプ
レポアンでは、上記のすべての質問タイプに対応しています。
- AI チャットで設問を作る際、適切な質問タイプが自動選択される
- 後から質問タイプを変更しても、データ互換性を保ったまま切り替え可能
- 公開フォーム・埋め込みフォーム・モバイルすべてで適切に表示
設定の手間なく、用途に合った最適なタイプを使えます。
やってはいけないこと
❌ 何でも自由記述にする
定量分析できず、後々苦労する。
❌ 何でも単一選択にする
「該当なし」が多発し、データが歪む。
❌ 必須項目を多用する
5問必須あるアンケートは離脱率が急増する。必須は最小限、残りは任意に。
❌ マトリクスに10項目並べる
モバイルで崩れる。5項目以下が原則。
まとめ
質問タイプ選びの3原則:
- 集計可能性 を最優先(定量 vs 定性)
- モバイル UX を考慮(マトリクスは控えめに)
- 必須は最小限 にして離脱を防ぐ
レポアンの AI チャットで設問を作る際、用途に応じた最適な質問タイプが自動選択されます。後から手動で変更も自由なので、まずは AI に任せて叩き台を作る運用がスムーズです。